2004年08月22日

第9回ディベート甲子園、特集記事掲載日程が決まる

 2日(月)に閉幕した第9回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)の3日間の熱戦の様子が、読売新聞に特集記事として掲載される日程が決まった。北海道から九州まで、全国すべての地区で掲載予定で、大会の模様が詳しく紹介される。掲載予定の日程は以下(註: 紙面の都合で、急遽予定が変更になる可能性があります。あらかじめご了承下さい)。

 東京・大阪管内夕刊区域 8月25日(水)付夕刊
 その他区域 8月26日(木)付朝刊

投稿者 s98351hk : 21:21 | トラックバック

2004年08月05日

第9回ディベート甲子園、創価高が3連覇・九国大附中が初優勝

 第9回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)・最終日の2日(月)午後、中高ともに決勝戦が行われ、高校は創価高校(東京)が3年連続4回目の優勝、中学校は九州国際大学附属中学校(福岡)が初優勝を果たした。

 今年も高校主審を担当した、松本茂・全国教室ディベート連盟常任理事の冒頭のコメントは「ディベートってネットワークが大切ですね」。東北地区の直前強化合宿を例に、地域全体でレベルアップすることの重要性を説いた。肯定側・県立能代高校(秋田)は、「放射能漏れの防止」というメリットを提出、否定側・創価高は「停電」「排ガス対策の消滅」の2つのデメリットを提出した。審判によって論点の評価が大きく分かれ、得票数2-3で創価高が優勝を果たした。

 中学校主審は、瀬能和彦・全国教室ディベート連盟理事が担当。"Debate is life. The rest is just prep time."と、ディベート活動の意義を強調した。肯定側・いわき市立湯本第一中学校(福島)のメリット「救急車の乱用防止」は、現状で救急車が乱用されている割合2%と、プランの導入によって救われる9,077人との関連が不明確で、実際に救われる命の数もあまり多くないと判断された。その一方で、否定側・九国大附中のデメリット「重症患者の増加」は、生活保護を受けている人々が救急車を呼ぶのをためらった結果、重症患者がある程度増えることが予想されると評価された。デメリットがメリットを上回るとされ、得票数0-5で初出場の九国大附中が栄冠を手にした。

 閉会式では、中学・高校とも優勝から3位までの学校とベストディベーター賞の表彰が行われたほか、ディベートの普及と指導に取り組み、著しい成果をあげたと認められる団体・個人に贈られる「ディベート教育功労賞(松下賞)」が、香川ディベート普及会と三浦二三夫(ふみお)氏に授与された。今年度から新設されたベストコミュニケーション賞は、慶應義塾高校(神奈川)と、富士見市立本郷中学校(埼玉)に贈られた。

 3日間の熱戦の様子は、8月下旬発行の読売新聞朝刊の特集面で紹介される予定(註: 一部地域では、紙面の都合で掲載されない可能性があります。あらかじめご了承下さい)。

3連覇を果たした創価高校(東京)初優勝を喜ぶ九州国際大学附属中学校(福岡)

写真: 3連覇を果たした創価高校(東京)(左)と初優勝を喜ぶ九州国際大学附属中学校(福岡)(右)

投稿者 s98351hk : 17:00 | トラックバック

2004年08月02日

第9回ディベート甲子園最終日、決勝進出校決まる

 第9回ディベート甲子園の大会最終日の2日(月)午前、中高ともに準決勝が行われ、決勝進出チームが決定した。
 決勝戦は中学校の部は12:50から、高校の部は13:50からそれぞれ行われ、県立能代高校(秋田)と創価高校(東京)、いわき市立湯本第一中学校(福島)と九州国際大学附属中学校(福岡)が対戦する。創価高は3年連続4回目の決勝進出で、ほか3校は初の決勝進出となる。 対戦組み合わせは以下(左から「肯定側-否定側」)。

【中学校】(12:50-13:40・4-101号室)
いわき市立湯本第一中学校(福島) vs 九州国際大学附属中学校(福岡)

【高校】(13:50-14:50・4-101号室)
県立能代高校(秋田) vs 創価高校(東京)

投稿者 s98351hk : 12:00 | トラックバック

中学校トーナメント組み合わせ

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準々決勝

創価中学校(東京) [53]3-0[48] 福岡教育大学附属小倉中学校(福岡)
尾西市立第三中学校(愛知) [53]1-2[56] 九州国際大学附属中学校(福岡)
滝中学校(愛知) [46]0-3[57] いわき市立湯本第一中学校(福島)
北嶺中学校(北海道) [40]0-3[66] 富士見市立本郷中学校(埼玉)


準決勝
創価中学校(東京) [86]2-3[80] 九州国際大学附属中学校(福岡)
富士見市立本郷中学校(埼玉) [94]0-5[85] いわき市立湯本第一中学校(福島)

決勝
いわき市立湯本第一中学校(福島) [76]0-5[86] 九州国際大学附属中学校(福岡)


優  勝 九州国際大学附属中学校(福岡)
準優勝 いわき市立湯本第一中学校(福島)
第3位 富士見市立本郷中学校(埼玉)
第3位 創価中学校(東京)
第5位 福岡教育大学附属小倉中学校(福岡)
第5位 尾西市立第三中学校(愛知)
第5位 滝中学校(愛知)
第5位 北嶺中学校(北海道)

ベストコミュニケーション賞 富士見市立本郷中学校(埼玉)
ベストディベーター賞 片岸美保(九州国際大学附属中学校 否定側 第一反駁)

投稿者 admin : 11:00 | トラックバック

2004年08月01日

中学校試合レポート(2日目)

<予選リーグ第2試合>
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【試合コード:J21A】
肯定側
京都教育大学附属桃山中学校(京都) vs 福岡教育大学附属小倉中学校(福岡)

肯定側のメリット
 M1:迅速な治療
 M2:資金の有効利用

否定側のデメリット
 DM1:高齢者の通報の自粛
 DM2:低所得者のさらなる困窮

M2については、国庫に入るお金の量やお金が入ることの重要性を十分伝えきれず、DM2も、それほど深刻なデメリットであるとは評価されなかった。焦点は、M1、DM1の大きさの比較となる、どちらもある程度発生するものだとされたが、M1について、救急車の出勤が遅れている現状が、どの程度問題なのかよくわからないという指摘が為された。一方のDMは、お金が取られることで救急車を呼ぶのをためらう人は確かに存在し、そのことにおる危険もあるだろうと審判を説得できていた。
0-3で否定の勝利(大竹裕司)

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【試合コード:J21B】
肯定側          否定側
徳島文理中学校(徳島)vs 滝中学校(愛知)

肯定側のメリットは、「救急車不足が減る」「市民が社会全体を考える」。否定側のデメリットは、「呼べない人と呼ばない人がでる」だった。
試合内容としては、否定側の滝中学校が非常に的確な反駁をしていました。肯定側の徳島文理中学校主張の根幹に対し証拠資料を用いて、反証しており、またその証拠資料がとても内容の良いものでした。また、否定側の立論も良く作り込まれていました。肯定側はどのパートも聴き取りやすいスピーチをしていました。コミュニケーション点も肯定側の方が良かったです。ただ、もう少し、立論および反証をもう少し掘り下げた方がよいとの指摘がジャッジからありました。
全体を通し充実した試合であったと思います。(上原伸幸)

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【試合コード:J22A】

肯定側   否定側
福岡教育大学付属久留米中学校(福岡) vs 三重中学校(三重)

メリット:救急医療の充実
デメリット:救える命の減少
初出場同士の対戦。否定側から、肯定側のプランに対し、「有料化」の定義についてアタックがあった。
次回試合からは肯定側はメリットの重要性について、否定側は発生過程について、それぞれより細かな論証が望まれるとされた。
試合結果はメリット、デメリットの大きさが同等とされたため、否定側の勝利となった。
(近藤紘子)
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【試合コード:J22B】
肯定側            否定側
創価中学校(東京)  VS   いわき市立湯本第一中学校(福島)

 肯定側の創価中学校と否定側のいわき市立湯本第一中学校の戦い。肯定側は「救助の迅速化」をメリットに挙げ、有料化によって、救急車を本来必要としない軽症の患者が利用を控えることで、救急車が本当に必要な重病患者を素早く救えると主張した。しかし、プランで得る200億円の有効性や、消防車を救急車の代わりに利用する例など、議論に詰めの甘さが残り、大きく評価されなかった。このメリットを、否定側のいわき市立湯本第一中学校の主張した、低所得の人が困る等のデメリットが上回り、否定側が2-1で勝利した。
(曽根文聡)

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【試合コード:J23A】

肯定側   否定側
石巻市立湊中学校(宮城) vs 富士見市立本郷中学校(埼玉)

メリット:救急車の適切な利用ができる
デメリット:処置の遅れ 社会的弱者の切捨て
メリットとデメリット1の発生過程が共有されており、正面からぶつかる形になった。
両者の比較ではメリットのほうが小さく見られ、デメリット1、2共に発生が認められた。
否定側富士見市立本郷中学校が3-0で勝利した。
(廣江真夏子)

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【試合コード:J23B】
肯定側          否定側
岡山白陵中学校(岡山)vs 九州国際大学附属中学校(福岡)

今回は全国大会に6回出場経験のある岡山白陵中学校と亜初出場の九州国際大学附属中学校の戦いとなった。肯定側の岡山白陵中学校は「救急車の過剰利用の抑制」「高度な治療を早く行える」という2つのメリットを掲げ、否定側の九州国際大学附属中学校は「重傷者の増加」というデメリットを掲げた戦いをした。
お互いが立論の証拠資料の質を指摘する高度な試合となったが、結局否定側の深刻性が重く取られ、初出場ながら否定側が肯定側を2対1で下した。(野寺正秀)
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【試合コード:J24B】

肯定側   否定側
富山市立山室中学校(富山) vs 江戸川学園取手中学校(茨城)

メリット1:救急車の不要な出動が減る
重要性:救急出動が多すぎる。 多くの人を助ける。
メリット2:救急サービスの充実
重要性:救急車が足りない。もしくはないところがある。

デメリット1:対処の遅れ
深刻性:症状の悪化
デメリット2:貧困層における経済負担の増加
深刻性:弱者切捨て

(内容)
肯定側のメリットは命の重要性を問い、否定側は現状でも肯定側のおす問題点は解決できる。
また、肯定側のプランは解決性と、この2つの論点が主なものである。
分かりやすいディベートを目指した江戸取は、証拠資料を上手に使用し、現状分析に深く切り込み、プランの問題点を浮き彫りにした。
一方、山室中はすべてのメンバーを通じて一貫して命の重要性を主張した。
結果は3-0、否定側の勝利であったが、白熱した戦いであり、見ごたえがあった。
決め手になったのは、肯定側の現状分析より否定側の現状分析が上回り、問題解決性の点が肯定側に少なく、デメリットが上回った形である。
(神永誠)
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<予選リーグ第3試合>
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【試合コード:J31A】

肯定側                 否定側
福岡教育大学附属小倉中学校(福岡) vs 滝中学校(愛知)

肯定側は、メリット1は不要な救急車呼び出しの減少、メリット2は救急医療資金の増加。対して否定側は、デメリット救急車を呼べない人と呼べる人がでる、であった。
メリット2について、プランを導入しなくても医療の充実は行えるので、固有のメリットではないという有効な反駁があった。
また限要で救急車の無駄な利用が(どのくらい)あるのか、それはプランの実施によってなくなるのか、という点が争点となったが、軽症患者は逆に軽症で済んだ人だから、無駄ではない、と言う否定の主張もあり、メリット1が成立するか否か判断は分かれた。
デメリットについては、負担を苦にするひとが、ある程度存在するとは認められたが、その数や深刻性は十分に立証できなかった。
メリットの評価によって判断が分かれた結果、1-2で否定側の勝利。

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【試合コード:J31B】

肯定側             否定側
京都教育大学付属桃山中学校(京都) vs 徳島文理中学校(徳島)

メリット:迅速な治療 資金ができる
デメリット:患者の重症化 救急業務への支障

試合としては立論段階では両者ともに作りこんでいたのですが、議論が進むにつれて立論が段々と狭くなってしまった点が残念でした。
ただ、各々のポジションでは選手全員が全力を出しているのを感じました。
特に肯定側の質疑と否定側の第一反駁が記憶に残っています。
肯定側の質疑はやつぎばやの質疑で次々に相手の主張の弱点を明らかにしていました。
否定側の第一反駁では非常にうまく相手の反駁をし、その反駁にあった資料を出していました。
判定は3対0で肯定側の勝利でしたが、とても僅差の判定であったとジャッジの方もおっしゃっていました。
(上原伸幸)


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【試合コード:J32A】

肯定側   否定側
三重中学校(三重) vs いわき市立湯本第一中学校(福島)

メリット:救える命の増加
デメリット1:重度障害者の負担の増加
デメリット2:低所得者の症状悪化
肯定側は、発生過程の論証が今一歩のところでとまってしまい、重要性が薄く、メリットが小さくなってしまった。
対して否定側は、デメリット2についてのより詳しい論証が望まれるとされながらも、デメリット1はほとんど残り、これによって否定側の勝利となった。
(近藤紘子)

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【試合コード:J32B】
肯定側                   否定側
福岡教育大学附属久留米中学校(福岡) vs 創価中学校(東京)

予選リーグ第3試合、肯定側の福岡教育大学附属久留米中学校と、否定側の創価中学校の戦い。第2戦、肯定側で敗北した創価中学校は、今度は否定側だった。肯定側の福岡教育大学附属久留米中学校は、救急車有料化により得た収入で、救急車や救急隊員の人員が増強できる、というメリットを主張した。だが、これに対して創価中学校は、デメリット「症状悪化」として、低所得の人々が苦しむというデメリットを挙げ、反駁や、メリットデメリットの比較などを上手くこなし、3-0で勝利を収めた。
(曽根 文聡)


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【試合コード:J33A】

肯定側          否定側
富士見市立本郷中学校(埼玉) vs 九州国際大学付属中学校(福岡)

肯定側は無駄な出動が減ることで、確実な処置ができることをメリットとしてあげた。
それに対して否定側九州国際大学附属中学校は低所得者が出費をためらうことにより、重症患者が増加するというデメリットを主張した。
重要なポイントでそれぜれが決定打を打てないまま試合が終了してしまい、難しい判定となったが、1-2で否定側九州国際大学附属中学校が勝利した。

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【試合コード:J33B】

肯定側   否定側
石巻市立湊中学校(宮城) vs 岡山白陵中学校(岡山)

今回はお互い、全国大会出場経験のある学校同士の戦いであった。
肯定側の石巻市立湊中学校は「救急車の適正な利用ができる」というメリットを、否定側の岡山白陵中学校は「必要な人が利用できなくなる」というデメリットを掲げた試合だった。
試合は全国大会出場経験が豊富な岡山白陵中学校が全体的に優位に試合を進めて言った結果、3対0で否定側の勝利となった。
(野寺正秀)
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【試合コード:J34A】

肯定側   否定側
尾西市立第三中学校中学校(愛知) vs 江戸川学園取手中学校(茨城)

メリット:緊急時に確実に利用できる。 財政圧迫回避。
デメリット:処置の遅れ。貧困層の会計圧迫。

ディベートの名門校江戸川学園取手に初出場の尾西市立第三中学校が挑んだ。
「メリット1緊急時に確実に利用できる」がこれからの高齢化社会を見越し、救急車の利用が増えるという工夫のある立証がなされ、大きく評価され、3人のジャッジが肯定側に投票した。
(船木大)

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【試合コード:J34B】

肯定側   否定側
北嶺中学校(北海道) vs 富山市立山室中学校(富山)

肯定側北海道北嶺中学校は初出場で今回ここまでの成績は2勝。
否定側富山市立山室中学校も初出場であり、この試合を2敗で迎えている。
肯定側のあげたプランは「低所得者の分割払い」、メリットは「救急車の適正利用」。
否定側のあげたデメリットは「救急率の低下」「傷病者の医療負担増」。双方救急性の重要さについては同意。
一方で議論の中心となったのは「軽症でも救急車を呼ぶ点が現状と変わらないのか、導入で呼ばなくなるのか。」と「現在の不要な利用による重症者へのしわよせ」、「救急車の代替手段」。
その焦点は「コストと救急車利用のためらいの関係の証明」「否定側の提示したアメリカでの有料救急車利用の資料
が日本に適応可能かどうか」
そこで下った判定は「代替手段の活用」を小さく評価しつつも、「救命率の変化はない」また、「負担増」も小さいとの評価の元で、適正利用の促進が行われて、肯定側の勝利。
(土屋ハインリッヒ)
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<準々決勝>
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【試合コード:JT1A】
肯定側      否定側
創価中学校(東京)vs 福岡教育大小倉(福岡)

ここからは勝ち負けですべてが決まってしまう・・・そのような雰囲気満々の教室の中創価対福岡教育大小倉の戦いが行われた。肯定側・創価の打ち出したメリットは「救命活動の迅速化」。否定側は「高齢者通報の自粛」「低所得者のさらなる困窮」というデメリットを打ち出した。両者で一致したのは“一人でも多くの人命を救うこと”争点はどちらがいかに多くの人命を救えるかという所で一致したように思う。どちらも豊富な証拠資料を準備し、証拠資料を出しては他の証拠資料と、流れつきることなく資料が出続けていたように思う。両校がエンドレスの対戦をしたらいつまでも終わることはないだろう。
結論としては、人命を良く救えるのは肯定側のプランを導入した方であろうとの見解が審判の間で一致し、3-0で肯定側創価中学の勝利となった。(海老原格)

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【試合コード:JT1B】
肯定側            否定側  
尾西市立第三中学校(愛知) vs 九州国際大附属中学校(福岡)

肯定側のメリットはM1「緊急時に利用できる」M2「財政圧迫の回避」。否定側のデメリットは、DM1「重症患者の増加」であった。
初出場とは思えないほど、レベルの高い熱戦を繰り広げた。M2は小さく評価されたが、M1は全ジャッジともある程度の発生が認められると判断されたが、否定一反の鈴土井半白に削られた。重症患者の増加は発生そのものの量は不明なものの「救急車も公共サービスの一種でありあらゆる人々に平等・提供されるべきである」とのスタンスが広く評価された。接戦であったが、2-1で否定側の勝利となった。(船木大)

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【試合コード:JT1C】
肯定側         否定側
滝中学校(愛知) vs いわき市立湯本第一中学校(福島)

肯定側がプラン内で示した、救急車一回の利用額が重要な判定要素となった。
プラン採用した場合、肯定側が主張するようにメリット発生により、救える人の規模と、否定側が主張するようにデメリット発生により打撃を受ける人の規模を比較し、より致命的な打撃をより多くの人に与えるという点で否定側が完勝した。
(近藤紘子)


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【試合コード:JT1D】
肯定側         否定側
北嶺中学校(北海道)vs 富士見市立本郷中学校

 決勝トーナメント準々決勝。肯定側の北嶺中学校と、否定側の富士見市立本郷中学校の戦い。非常に白熱した高レベルの戦いが行われた。メリットとデメリット1は、救急車の有料化で、今まで救えなかった重病患者と、プランによって救われなくなってしまう、一見軽症だが重症の患者の数はどちらが多いのかを争ったが、ジャッジには、同じ程度だと評価された。そこで、デメリット2「社会的弱者切り捨て」がある分否定側の議論が上回るとされ、3-0で否定側の富士見市立本郷中学校が勝利した。どちらも非常にチームワークが良く、個人のレベルも高く、素晴らしい試合だった。
(曽根 文聡)

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第9回ディベート甲子園2日目、ベスト4決まる

 1日(日)、第9回ディベート甲子園の大会2日目が行われ、中高ともに準決勝進出チームが決定した。
 大会最終日の2日(月)は、準決勝・決勝が行われる。準決勝の対戦組み合わせは以下(左から「肯定側-否定側」)。

【高校】(10:30-11:45・4-301号室、4-302号室)
創価高校(東京) vs 東海高校(愛知)
県立能代高校(秋田)vs 関西創価高校(大阪)

【中学校】(09:00-10:15・4-301号室、4-302号室)
創価中学校(東京) vs 九州国際大学附属中学校(福岡)
富士見市立本郷中学校(埼玉) vs いわき市立湯本第一中学校(福島)

投稿者 s98351hk : 17:00 | トラックバック

2004年07月31日

中学校試合レポート(1日目)

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【試合コード:J12A】
肯定側   否定側
三重中学校(三重) vs 創価中学校(東京)

 肯定側三重・三重中学校は初出場。対する否定側東京・創価中学校は過去3回の優勝を含む7回の出場経験のある学校だ。
 三重の挙げたメリットは「救える命の増加」
 創価の挙げたメリットは「高齢者の症状の悪化」

 議論中心は
・ お金の使い道を指定した肯定側プランは論題外。
・ 肯定側論点は、プランが実行可能か否かと、プランによる意識向上の実現性とその効果。
・ 否定側の論点は、立論のプランが(救急車の使用を)抑制するか否か。
論題充当性で肯定側のメリット縮小。大小比較で否定勝利。(土屋ハインリッヒ)

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【試合コード:J13A】
肯定側             否定側
富士見市立本郷中学校(埼玉)vs 岡山白陵中学校(岡山)

 肯定側の挙げたメリットは「確実な処置」。
否定側の挙げたデメリットは「必要な人が利用できなくなる」。
これからの社会・高齢化社会になるというスタンスの下議論は展開した。デメリットに関して「実際にホームレスの人口は0.0017%しかいないので大きな問題ではない」「大動脈瘤の問題は本当にプランから発生するのかわからない」という議論が勝った。
メリットは具体的にどうして救急車の到着が早まるのかの立証が為されなかったが、反駁もなく、重要性は残った。いまよりもその人数は具体的にはわからないが、増えるであろう。
メリットの議論が活発ではなく否定側の議論の中でのみの戦いのようであり、もったいなさを感じた。次の試合はがんばってほしい。(神永誠)
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【試合コード:J13B】
肯定側               否定側
九州国際大学付属中学校(福岡) vs 石巻市立港中学校(宮城)

日本列島の北と南という、まさに南北間の戦いとなった今回の試合、内容もかなり込み入ったところまで議論されているものであったように思う。
肯定側は南・九州国際大附属中学校、否定側は北・石巻市立港中学校であったが、肯定側のメリットは“救急車の現場到着時間の短縮”、否定側のデメリットは、“患者の症状を悪化させる”“お年寄りの負担が大きくなる”の二本立てであった。
特に肯定側は救急車の利用料金の支払いを1年末という新しい戦略が見られ、否定側は年金問題というもっともトレンドになっている問題を絡めた、みごたえのある試合内容であったように思う。
結論としては、救急車の到着時間と患者の救命率を詳細に分析した九州国際大学付属がジャッジの評価を集めた。
両校とも素質はよくこれからの躍進が期待できるので、これからの両校の動きに注目していきたい。(海老原格)
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投稿者 admin : 20:09 | トラックバック

中学校予選リーグ結果

予選リーグ1組

  福岡教育大学附属小倉中学校(福岡) 滝中学校 (愛知) 京都教育大学附属桃山中学校(京都) 徳島文理中学校(徳島)
福岡教育大学附属小倉中学校(福岡)   ×1(51) ○3(52) ○2(48)
滝中学校 (愛知) ○2(52)   ×1(55) ○3(43)
京都教育大学附属桃山中学校(京都) ×0(53) ○2(49)   ○3(48)
徳島文理中学校(徳島) ×1(44) ×0(46) ×0(38)  

<予選リーグ1組>
福岡教育大学附属小倉中学校(福岡) [48]2○-×1[44] 徳島文理中学校(徳島)
滝中学校(愛知) [55]1×-○2[49] 京都教育大学附属桃山中学校(京都)
京都教育大学附属桃山中学校(京都) [53]0×-○3[52] 福岡教育大学附属小倉中学校(福岡)
徳島文理中学校(徳島) [46]0×-○3[43] 滝中学校(愛知)
福岡教育大学附属小倉中学校(福岡) [51]1×-○2[52] 滝中学校(愛知)
京都教育大学附属桃山中学校(京都) [48]3○-×0[38] 徳島文理中学校(徳島)

予選リーグ通過順位
1. 福岡教育大学附属小倉中学校(福岡)
2. 滝中学校 (愛知)

予選リーグ2組

  三重中学校(三重) いわき市立湯本第一中学校(福島) 福岡教育大学附属久留米中学校(福岡) 創価中学校(東京)
三重中学校(三重)   ×0(49) ○3(48) ×0(42)
いわき市立湯本第一中学校(福島) ○3(51)   ○3(48) ○2(46)
福岡教育大学附属久留米中学校(福岡) ×0(43) ×0(39)   ×0(45)
創価中学校(東京) ○3(51) ×1(54) ○3(57)  

<予選リーグ2組>
三重中学校(三重) [42]0×-○3[51] 創価中学校(東京)
いわき市立湯本第一中学校(福島) [48]3○-×0[39] 福岡教育大学附属久留米中学校(福岡)
福岡教育大学附属久留米中学校(福岡) [43]0×-○3[48] 三重中学校(三重)
創価中学校(東京) [54]1×-○2[46] いわき市立湯本第一中学校(福島)
三重中学校(三重) [49]0×-○3[51] いわき市立湯本第一中学校(福島)
福岡教育大学附属久留米中学校(福岡) [45]0×-○3[57] 創価中学校(東京)

予選リーグ通過順位
1. いわき市立湯本第一中学校(福島)
2. 創価中学校(東京)
 

予選リーグ3組

  富士見市立本郷中学校(埼玉) 九州国際大学付属中学校(福岡) 石巻市立湊中学校(宮城) 岡山白陵中学校 (岡山)
富士見市立本郷中学校(埼玉)   ×1(46) ○3(51) ○2(54)
九州国際大学付属中学校(福岡) ○2(47)   ○3(53) ○2(49)
石巻市立湊中学校(宮城) ×0(43) ×0(50)   ×0(43)
岡山白陵中学校 (岡山) ×1(53) ×1(56) ○3(57)  

<予選リーグ3組>
富士見市立本郷中学校(埼玉) [54]2○-×1[53] 岡山白陵中学校 (岡山)
九州国際大学付属中学校(福岡) [53]3○-×0[50] 石巻市立湊中学校(宮城)
石巻市立湊中学校(宮城) [43]0×-○3[51] 富士見市立本郷中学校(埼玉)
岡山白陵中学校 (岡山) [56]1×-○2[49] 九州国際大学付属中学校(福岡)
富士見市立本郷中学校(埼玉) [46]1×-○2[47] 九州国際大学付属中学校(福岡)
石巻市立湊中学校(宮城) [43]0×-○3[57] 岡山白陵中学校 (岡山)

予選リーグ通過順位
1. 九州国際大学付属中学校(福岡)
2. 富士見市立本郷中学校(埼玉)
 

予選リーグ4組

  尾西市立第三中学校(愛知) 江戸川学園取手中学校(茨城) 北嶺中学校(北海道) 富山市立山室中学校(富山)
尾西市立第三中学校(愛知)   ○3(54) ×1(49) ○3(57)
江戸川学園取手中学校(茨城) ×0(53)   ×1(48) ○3(52)
北嶺中学校(北海道) ○2(53) ○2(44)   ○2(48)
富山市立山室中学校(富山) ×0(48) ×0(51) ×1(46)  

 

<予選リーグ4組>
尾西市立第三中学校(愛知) [57]3○-×0[48] 富山市立山室中学校(富山)
江戸川学園取手中学校(茨城) [48]1×-○2[44] 北嶺中学校(北海道)
北嶺中学校(北海道)[53]2○-×1[49] 尾西市立第三中学校(愛知)
富山市立山室中学校(富山) [51]0×-○3[52] 江戸川学園取手中学校(茨城)
尾西市立第三中学校(愛知) [54]3○-×0[53] 江戸川学園取手中学校(茨城)
北嶺中学校(北海道) [48]2○-×1[46] 富山市立山室中学校(富山)

予選リーグ通過順位
1. 北嶺中学校(北海道)
2. 尾西市立第三中学校(愛知)
 

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第9回ディベート甲子園、開幕 -決勝T出場校続々と決まる-

 31日(土)、第9回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)が神田外語大学(千葉市美浜区)で開幕した。大会初日の31日は、開会式に続いて、中学校・高校とも4校ずつの組に分かれて予選リーグ戦が行われた。

 13時から行われた開会式は、東海高校(愛知)OBの高田浩史さん作成によるオープニングムービーで始まり、二杉孝司・理事長が、今年度から新設されたベストコミュニケーション賞に触れて「優勝との二冠を目指してほしい。思い出に残る大会にしてほしい」とあいさつ。続いて、北陸大会で優勝した県立富山中部高校(富山)の伊藤円(まどか)さん(1年)が「我々人間だけが持つ言葉を駆使し、論理的に思考し、最後まで正々堂々と戦うことを誓います」と選手宣誓し、「ディベーターの夏」の始まりを告げた。

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 全部で3試合行われる予選リーグ戦のうち、高校2試合、中学1試合が行われた。高校では2勝した学校のうち、創価高校(東京)、県立八戸高校(青森)、札幌聖心女子学院高校(北海道)、関西創価高校(大阪)の4校が、早々と決勝トーナメント進出を決めた。

 大会2日目の8月1日(日)は、予選リーグ戦の残りと決勝トーナメント戦が行われ、準決勝戦進出するチームが決定する。

投稿者 s98351hk : 14:00 | トラックバック

2004年07月19日

第9回ディベート甲子園開催迫る!

第9回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)が7月31日(土)から8月2日(月)までの3日間、神田外語大学(千葉市美浜区)で行われ、全国9ブロックの地方大会を勝ち抜いた中学16校と高校32校が熱戦を繰り広げる。

大会は2日間で予選リーグから決勝トーナメント、準々決勝までを行い、最終日の2日に準決勝と決勝戦とが行われる。

当サイトでは、3日間にわたって大会結果を速報予定。

投稿者 s98351hk : 03:30 | トラックバック

2004年07月18日

出場校一覧(中学校)

全国大会の出場校一覧です。予選順位順となっています。[]内は出場回数です。

  • 北海道
    1. 北嶺中学校[初]
  • 東北
    1. いわき市立湯本第一中学校(福島)[2]
    2. 石巻市立湊中学校[宮城][2]
  • 関東甲信越
    1. 富士見市立本郷中学校(埼玉)[初]
    2. 江戸川学園取手中学校(茨城)[4]
    3. 創価中学校(東京)[7]
  • 北陸
    1. 富山市立山室中学校(富山)[初]
  • 東海
    1. 尾西市立第三中学校(愛知)[初]
    2. 三重中学校(三重)[初]
    3. 滝中学校 (愛知) [2]
  • 近畿
    1. 京都教育大学附属桃山中学校(京都)[6]
  • 中国
    1. 岡山白陵中学校 (岡山)(6)
  • 四国
    1. 徳島文理中学校(徳島)[3]
  • 九州
    1. 福岡教育大学附属小倉中学校(福岡)[9]
    2. 九州国際大学付属中学校(福岡)[初]
    3. 福岡教育大学附属久留米中学校(福岡)[初]
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2004年07月17日

地区大会奨励賞受賞校一覧(中学校)

地区大会奨励賞受賞校一覧(中学校)です。
この賞は、松下電器産業株式会社によって提供されるもので、全国大会出場には及ばなかったものの、地区大会で健闘したチームに贈られます。

  • 北海道
      立命館慶祥中学校
  • 東北
      河東町立河東中学校(福島)
  • 関東甲信越
      埼玉大学教育学部附属中学校(埼玉)
  • 北陸
      (該当校なし)
  • 東海
      愛知中学校(愛知)
  • 近畿
      関西創価中学校(大阪)
  • 中国
      県立岡山操山中学校(岡山)
  • 四国
      (該当校なし)
  • 九州
      福岡教育大学附属福岡中学校(福岡)
投稿者 s98351hk : 12:00 | トラックバック