2004年07月31日

中学校試合レポート(1日目)

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【試合コード:J12A】
肯定側   否定側
三重中学校(三重) vs 創価中学校(東京)

 肯定側三重・三重中学校は初出場。対する否定側東京・創価中学校は過去3回の優勝を含む7回の出場経験のある学校だ。
 三重の挙げたメリットは「救える命の増加」
 創価の挙げたメリットは「高齢者の症状の悪化」

 議論中心は
・ お金の使い道を指定した肯定側プランは論題外。
・ 肯定側論点は、プランが実行可能か否かと、プランによる意識向上の実現性とその効果。
・ 否定側の論点は、立論のプランが(救急車の使用を)抑制するか否か。
論題充当性で肯定側のメリット縮小。大小比較で否定勝利。(土屋ハインリッヒ)

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【試合コード:J13A】
肯定側             否定側
富士見市立本郷中学校(埼玉)vs 岡山白陵中学校(岡山)

 肯定側の挙げたメリットは「確実な処置」。
否定側の挙げたデメリットは「必要な人が利用できなくなる」。
これからの社会・高齢化社会になるというスタンスの下議論は展開した。デメリットに関して「実際にホームレスの人口は0.0017%しかいないので大きな問題ではない」「大動脈瘤の問題は本当にプランから発生するのかわからない」という議論が勝った。
メリットは具体的にどうして救急車の到着が早まるのかの立証が為されなかったが、反駁もなく、重要性は残った。いまよりもその人数は具体的にはわからないが、増えるであろう。
メリットの議論が活発ではなく否定側の議論の中でのみの戦いのようであり、もったいなさを感じた。次の試合はがんばってほしい。(神永誠)
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【試合コード:J13B】
肯定側               否定側
九州国際大学付属中学校(福岡) vs 石巻市立港中学校(宮城)

日本列島の北と南という、まさに南北間の戦いとなった今回の試合、内容もかなり込み入ったところまで議論されているものであったように思う。
肯定側は南・九州国際大附属中学校、否定側は北・石巻市立港中学校であったが、肯定側のメリットは“救急車の現場到着時間の短縮”、否定側のデメリットは、“患者の症状を悪化させる”“お年寄りの負担が大きくなる”の二本立てであった。
特に肯定側は救急車の利用料金の支払いを1年末という新しい戦略が見られ、否定側は年金問題というもっともトレンドになっている問題を絡めた、みごたえのある試合内容であったように思う。
結論としては、救急車の到着時間と患者の救命率を詳細に分析した九州国際大学付属がジャッジの評価を集めた。
両校とも素質はよくこれからの躍進が期待できるので、これからの両校の動きに注目していきたい。(海老原格)
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投稿者 admin : 2004年07月31日 20:09 | トラックバック