2004年08月05日

東北勢、能代高と湯本第一中が準優勝

2日(月)に閉幕した第9回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)で東北勢は、県立能代高校(秋田)と、いわき市立湯本第一中学校(福島)が準優勝に輝いた。

 能代高の決勝進出は、東北勢の高校としては初。3年連続で決勝進出の強豪、創価高校(東京)を相手に健闘したが惜しくも敗れ、準優勝となった。能代高弁論部部長の藤田大夢(ひろむ)さん(3年)は「東北地区みんなで頑張った成果が出た。決勝に進出できて本当に満足。果たせなかった全国優勝の夢は、後輩に託したい」と話した。

 選択社会科の履修者でチームを結成したという湯本第一中は、準決勝で富士見市立本郷中学校(埼玉)を破り、東北勢の中学校としては3年連続の決勝進出となった。決勝戦では、湯本第一中と同じく全国大会初出場の九州国際大学附属中学校(福岡)と対戦。大健闘も一歩及ばず、準優勝となった。引率の樫村弘一郎さん(30)は、7月の東北大会で優勝後に、新幹線と寝台列車を乗り継いで九州大会を見学するなど、綿密なリサーチを行った。「決勝戦での議論は、九州大会でしか見ることができない議論だった。議論を事前に準備することができたので、福岡まで出かけた価値はあった」と、決勝戦の感想を語った。

 閉会式では、宮城県石巻市で中学校ディベート大会を開催したことなどが評価されて「ディベート教育功労賞(松下賞)」を受賞した三浦二三夫(ふみお)さん(47)が受賞の感想を述べた。三浦さんは「ディベートをはじめとする文化部の活動では、生徒たちだけで活動できるようになるだけの力を付けさせることが重要。江間(史明・全国教室ディベート連盟東北)支部長は、『頂点(02年優勝の会津若松第二中学校)を支えるためには、広いすそ野(石巻市)が必要』と話しており、この『すそ野』を支えていきたい」と、今後への抱負を語った。

準優勝の県立能代高校(秋田)準優勝のいわき市立湯本第一中学校(福島)

写真: 準優勝に輝いた県立能代高校(秋田)(左)と、いわき市立湯本第一中学校(福島)(右)

投稿者 s98351hk : 2004年08月05日 02:55 | トラックバック